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2. 「イトウ」さん その2

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娘のことを話さなくてはいけない。
うちでは、娘は「むかしのひと」だ、というのが定説(笑)である。

娘は小さい頃から、地味で落ち着いた子で、無駄なことは言わず、出過ぎたことは行わず、前世では、口減らしにお屋敷に奉公に出されたことがあるんじゃないのかと、私はずっと思っていた。

語る言葉以上に、本当にこれが子供なの?と思うような迫力(?)を感じることがよくある。

最近では、「”これのためなら一食抜ける!”というのを教えて下さい」という質問には、普通「Dグレのコミック全巻買うためなら」とか「服買うためなら」とか答えるのと思うのだが、「生きるためなら。だって、死んだら困るでしょう?(笑)」とすんなり笑顔で答えた。

凡人の私は一瞬笑ってしまうが、でも直後に、背筋が寒くなるほど、説得力のある言葉だと気がつく。

小4の頃 学校で、「一番好きなことわざは?」に対しては、「不幸中の幸い」とサラッと答えた。

あどけない顔で彼女が言うと、私たちの胸に浮かぶのは、空襲警報の中、焼夷弾を間一髪で避けて生き延びる姿とかである。

確かに「不幸中の幸い」これ以上に良いことなんてこの世にあるだろうか?

大仏やお坊さんが好き。
おじいさんおばあさんも大好きなのだが、いわゆる「年長者を敬い慕う」とか「おばあちゃん~大好き~~」という「好き」ではない・・・

「あのおじいさん、とってもかわいかった。。。」とか、まるで自分の方がはるかに年上で、後から生まれた者を慈しむかのようにしみじみと言う。

知らないおばあさんが、この子を見ていきなり涙を流してお菓子をくれる、とかは普通によくあった。

また、亡くなった祖母も、まだ1歳の娘(ひ孫にあたります)を見ては、しみじみと言っていた。
「この子は、どこか不思議なところのある子だよ・・・」と。

食べ物の好みとか、物事の考え方とか、とっさの判断や行動とか、あの安定した精神とかが、実年齢に似つかわしくない。

それらは全て、彼女が単独で「むかしのひと」だからだと思っていた。
が、その影にはいつも、イトウさんがいたのだとすると、

彼女は幼い頃からイトウさんと話をしながら、色々なことをしていた。
それなら全てが非常にすっきりと納得がいく。
ああー、だからなのかーー・・・と、すんなり受け入れる私とパートナーだった。

 

うちのパートナーに言わせると、娘のハイヤーセルフのイトウさんは、娘に対してかなりの甘やかし屋である。

確かに。
だって、わからないことはもちろんだが、テストの答まで教えてくれるのだから。

思い起こせば2年前。中学入試の作文。
テーマは「あなたにとって、美しいと思うものは何ですか。」

あなたなら、なんて書くだろうか・・・?
すごく難しいテーマだと思うのだが、娘は試験で何と書いたのか?
それを聞いて、家族一同仰天したのを覚えている。

「な、な、なんて書いたの?」
「うん。こう書いたよ。
『私にとって美しいと思うもの、それは’暮らし’です』」

そう、書いたというのだ。
現代日本の、ふつ~の暮らしをしている小学6年生が、日々の平凡な’暮らし’をこそ、美しいと・・・・!!!

あのときの衝撃は忘れない・・・・
しかし、今になって思えば、どうやらそれもイトウさんに教わったらしい。
彼女は昔から、わからないことは全てハイヤーセルフにきけ、なのである。

がしかし。
いかなイトウさんでも、単語のテストでは、ちょっと間違ったりもしてる

「でもそれはしょうがないよね。だって彼は日本人なんだから。」と、私もパートナーも、密かに納得するのである。

イトウさん、いつも娘を守ってくださってありがとう。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

おまけ

※私の(余計な)想像(=妄想 ともいう・・・)の中では、
イトウさんは、Dグレのコムイ・リーっぽい。。。。(特にあの甘やかし~の所が。。。)

 

「strangeとstranger・・・形容詞と名詞、ちょぉ~っと違くないかなぁあ~!?」
母(=私=英語教師)に詰問されるイトウさんの図。。。。。

 

 

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